慶應義塾幼稚舎試験に向けて用意したもの　～体操編～

お恥ずかしながら、我が家は女の子の小学校受験なのにも関わらず、お受験界隈では「縁故がないご家庭は、余程のことがない限りご縁をいただけない」と言われている慶應義塾幼稚舎を受験いたしました。（より、正確に言えば「光る願書・光るお子さま＋強運の持ち主でないと」がしっくりきます。）

これは本当に悩みました。
悩みに悩んだ経緯については別途まとめていきたいと思います。
試験当日、幼稚舎と別の学校のどちらにも行けるように準備し、最後の最後までどちらの服装を選ぶか悩んだものです。

理由としては女の子が慶應義塾幼稚舎を目指すということ　～”難しい”とはどういう意味か～や女の子が慶應義塾幼稚舎を目指すということ　～悩んだらまず確認すべきこと～でも書いていますが、福翁自伝を読んで慶應義塾に対するイメージがガラッと変わったことです。

世間では幼稚舎に対する色々な噂はイメージがあるかとは思いますし、ご縁をいただけるのはとても難しいということは百も承知でしたが、どうしても（親である私自身が）受験せずに諦めるということはできませんでした。
せっかく小学校受験に挑戦するのであれば、「もし幼稚舎を受けていたら結果はどうだったのだろうか」と後悔することだけはやめようと思い出願を決意しました。
しっかりと対策したうえで、幼稚舎の先生方に今まで頑張ってきた娘の姿を見ていただきたい…
そんな思いから、年長の夏ごろには腹を括って幼稚舎と実質の第一志望校の2校に絞って対策していきました。（それでも当日の朝まで悩みましたが…）

今回は慶應対策に向けて用意したお受験グッズのうち体操対策として用意したものをご紹介いたします。

準備運動対策

幼稚舎の体操は指折り、片足バランス、飛行機バランス、ジャンプなどある程度パターンは決まっており、対策することは可能です。また特別なグッズは必要ありません。
必要なことは直前期に毎朝時間を確保して本番さながらの流れで実際にやることが肝心です。
あまりに前からやりすぎると子供のダレてくるリスクがありますので、本番さながらの流れでやるのは緊張感がある直前期にお勧めします。

その際に参考にしたのは伸芽会の過去問です。
過去15年分の体操が記載されていますし、大手の幼児教室の生徒さんからヒアリングした内容ですので内容も信頼できるものでした。
今日は○○年度、明日は△△年度、、といった感じで朝の体操時間のルーティーンとして過去問を見ながら取り組んでいました。

ここで重要になるのは『朝のペーパーをやる貴重な時間を削ってでも体操をする時間を確保するという覚悟があるか』ということです。これは親として大きな判断になるかと思います。

実際の試験でグッズそのものが出るわけではありませんが、体幹・俊敏さを作るという意味で、アジリティクロスやラダーを使って練習していました。
アジリティクロスは印から前後左右にジャンプする試験に向けた練習として、体操教室でも使用していました。こちらは購入するか迷いましたが、毎回紐で十字を作ることに限界を感じたため、お教室の復習用として家庭でも用意することにしました。
ラダーは必須ではありませんが、リズムよく足をあげる練習をすることにより、走るフォームや速さが改善したと感じています。

サーキッド対策

幼稚舎対策で特別に必要となるのはサーキッド対策です。
こちらは女子校ではほぼ出ないため体操グッズを揃えるには準備運動対策以上の覚悟がいります。

まずはサーキット対策に欠かせないのはカラーコーンです。
こちらは折り返し地点のマーカーとしても使いますが、ゴム飛び対策でも使うので高さは30ｃｍ以上のものを用意しましょう。

続いてはゴム紐です。
サーキッドで頻出の３段飛びの練習として、コーンの先端にくっつけて練習します。
帽子などの細いゴム紐でも良いのですが、より実践に近く触れたかどうか分かりやすくするためには、ある程度太さのあるゴム紐がよいです。

次は的当てなどの印やギャロップの切り替え地点としての目印となる線を作るため養生テープも用意しました。カラーコーンにゴムを貼る時にも利用できました。
白だと分かりにくいため、色付きがおススメです。

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サーキッドの途中で出てくる小物グッズ

高月齢になればなるほど、サーキッドには途中でボール投げや縄跳びなどの「投げる」「飛ぶ」などの別種目が入ってきます。

まずは「ボールつき」と「遠投」対策です。
ボールは色々な種類が出ますが、まずはミカサのボールを揃えましょう。
ボールは年少くらいに購入し、体操教室の進捗に合わせてボールつきやドリブルを練習していました。

余裕があれば、ミカサのボールの他にも柔らかい素材や大きさを変えるなど、様々なタイプのボールに慣れておくと良いです。

次に「上投げ（的当て）」「下投げ」の練習です。
こちらはサーキッドだけではなく行動観察のゲームでも頻出の種目です。

年少・年中の頃はとにかくお風呂でゲーム感覚で練習していました。
我が家は下投げは完璧するように訓練しましたが、上投げが最後まで不得意でバイキンマンめがけて少しでも当たる確率を増やすように頑張っていました。

また、年長の夏の頃にはお手玉を用意し、朝の時間に「〇回あたるまで練習！」か「△回投げて何個あたるか数えて！」と指示を変えながら練習していました。

直前期にはサーキッドの途中で投げる日もありました。なお、お手玉は女子校の行動観察対策としても使えます。
的は何でもよいです。ダーツのような的当てや野球のストラックアウトのようなグッズもありますが、我が家はプレイマットに敷いていたマットを縦にして、そこにプリキュアの敵の絵を描いて「××（プリキュアの敵の名前）を倒してー！」と言っていました。大切なのは距離と高さが合っていることかなと思いました。

縄跳びの縄は持ち手のない縄なのですが、こちらはネットでは中々見つけられません。幼児教室で配布していますので、幼児教室の体操クラスは必ず受講しましょう。

上履き

地味に大切なのが服装です。

うち、上履きについて、
幼稚舎以外であれば通常のお受験用で使われる上履きで問題ないと思います。足の甲の部分ゴムではなく、脱げにくい靴のようになっている上履きです。

しかしながら、幼稚舎への志望度が上がればあがるほど、なぜだか上履きも本格的なものになっていきます。私の娘が通っていた志望別クラスでは瞬足のスニーカーのお子様が多かったです。

もはや「上履き」ではないじゃん…と思いましたが、それだけ皆さん体操にかける思いが強いのです。逆に瞬足で伝統女子校に行くとちょっと浮いちゃうかも…と思いました。
色はもちろん白で、当日本人が脱ぎ着しやすいよう靴紐タイプではなくマジックテープとなります。ぜひご検討くださいね。

まとめ

幼稚舎の体操対策は毎年似たような出題がされるため、対策しがいがあります。また絵画や行動観察とは違い、運の要素も少ないため、縁故がないお子様が確実にアピールするための数少ない分野だと思っています。ただし、幼稚舎以外の学校（とくに女子校）ではほとんど出ることのない出題範囲について、時間を割くのはかなり勇気のいることです。グッズを揃えるとなるとなおさらです。

体操をする時間があるくらいならペーパーや巧緻性を極めたい！と思う気持ちもよくわかります。（こちらの方がかけた時間だけ着実に上達するのが目に見えますし。）

一方で、子供は試験直前まで、なんなら試験当日まで伸びます！諦めずに頑張ってくださいね。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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