年少の間はペーパーの内容に囚われず「習慣化」に注力し格闘した結果、少しずつ毎朝決まった時間に机に向かい、鉛筆を持つことへの抵抗感がなくなってきました。
そして年中。ここからはある程度教材を絞って幅広く学ぶ時期になってきます。
我が家は年中までは自宅学習メインで季節講習や模試などの単発でペーパークラスを受講し、進捗状況を確認するというスタイルをとりました。
今回は我が家が試してみた教材とその感想をまとめてみました。

領域別か年齢別か
小学校受験の問題集には2つのタイプがあります。
「領域別」と「年齢別」かです。
「領域別」というのは「かずのこうせい」や「シーソー」などある分野に特化した問題の基礎から応用が揃った問題集です。
一方で「年齢別」というのはペーパーの分野は万遍なく入っていて、「年中の秋」「年長の春」などの取り組むべき時期を目安とし「01」から順番に少しずつ難易度が上がってくる問題集です。
年少の取り組み ~ペーパー編~にも掲載しましたが、我が子が小学校受験のペーパーを開始してよいかどうか見極めるため理英会の「年齢別」に相当する「ばっちりくん家庭学習セットA」を購入し、どのレベルにいるかを様子見していました。
また、こぐま会の「ひとりでとっくん365日」も全巻購入し、スキャンしてデータ化していつでも開始できるようにスタンバイしておりました。
そして、いくつかのブログを拝見し、『まずは「年齢別」ですべての分野を万遍なく取り組み、苦手分野は「領域別」を購入する』という方針で行こうと思っていました。
が、、、、
結局のところ、ほぼ全ての「領域別」を購入することになりました。
なぜかというと「年齢別」でさらっとではその分野を本当に理解できているのかわからないからです。また、新年長以降になると、学校別クラスも始まり、幼児教室から配られる宿題をこなすだけで精一杯で自宅のペーパーに取り組む時間は少なくなります。
「年齢別」は一括ですべて購入するのではなく、まずは年中レベルまで購入することをお勧めいたします。そして「年齢別」は年中の期間に我が子の月齢と進度を確認することを目的にし、覚悟を決めて分野別をコツコツ購入することをお勧めします。
志望校がある程度見えている場合は、志望校の頻出している分野から集めるのが良いです。理英会では学校別に購入するべき分野の対応表が掲載されているので参考にしてみてください。
まずは計数とお話の記憶、図形の構成、点図形から始めるのが良いと思います。
とはいえ、併願校も含めると基本的にいろんな分野からでますので、「これは確実に出ないな」という分野以外は購入することになります。
「ひとりでとっくん」か「ばっちりくん」か
「領域別」を購入する覚悟が決まったら…
次に悩むのはこぐま会の「ひとりでとっくん100」シリーズか理英会の「ばっちりくんドリル」シリーズにするかです。主な違いは以下の通りです。
| 比較表 | ひとりでとっくん100 | 単元別ばっちりくんドリル |
|---|---|---|
| 出版元 | こぐま会 | 理英会 |
| 分野あたりの冊数 | 1分野1冊 | 1分野2冊(基礎・応用) |
| 1冊あたりの枚数 | 約30枚 | 約30枚(2冊のため60枚) |
| 1冊あたりの金額 | 660円 | 1100円 |
| 難易度 | 普通 | やさしい |
| 問題文 | ペーパーの上に記載 | 旧版はペーパーの上に記載されていたが最新版は記載なし |
| 特徴 | 一冊で基礎から応用まで取り組める | 「おはなしペン」があり子供が一人で取り組める 新シリーズは最近の入試傾向を踏まえ問題を刷新している |
理英会のばっちりくんドリルは最新版がでてデザインなど変更してしまっているので定かではないですが、我が家はコスパを考え、まずはこぐま会の「ひとりでとっくん100」で一通り揃え、子供の苦手分野やこぐま会にはない分野については理英会の「単元別ばっちりくんドリル」を追加で購入するというスタイルを採用しました。
その他、「単元別ばっちりくん」の基礎編は難易度がやさしいため、年少・年中の早い時期から取り組み、それをクリアしたら幼児教室に挑む…というのも良い方法かもしれません。
難易度でいうと、ばっちりくんドリル基礎編 < ひとりでとっくん100 < ばっちりくんドリル応用編と言った順に難しくなります。
我が家では子供が不得意で、かつ、ひとりでとっくん100では補えない分野であった「法則性の理解」などの数冊を購入しました。旧シリーズの分野ですので新シリーズだと以下になります。
「単元別ばっちりくん」の最新版で気になるのは問題文が上記に記載されていないところです。年長になれば音声ペンで一人でお勉強できるかもしれませんが、年中さんにはまだ親の伴走が必要になります。個人的には問題文が同じペーパーに記載されていると、別で問題集を持つ必要がなく、用意するのが楽でした。(ただし年長になるとある程度文字を読めるようになり、聞く練習にならないので要注意!)
年中の時間は教材の試行錯誤を
今回は「ひとりでとっくん」と「ばっちりくんドリル」を紹介しましたが、その他にも教材はあります。
必ずしも問題集を購入する必要はなく、レインボー先生などインターネットにも無料プリントも公開されています。
また、絵画・巧緻性でお世話になったTSUBASA通信教育でも問題集を販売しています。

いきなり大量に購入するのではなく、色々試してみてご家庭にあった教材を探してみてください。
おまけ
なんと、ひとりでとっくん365から年中向けのペーパーが2025年9月に発売されるそうです!
これは娘の時に発売して欲しかった…
現在はAmazonで予約販売中です。(楽天やYahooはなさそう…)
年少・年中の小学校受験向けペーパーの一般教材は少ないため、こちらは期待大ですね!
もう一回お受験するなら…
本音を言ってしまうと…
もしもう一回お受験するのであれば…時間とお金の余裕があるのであれば…初めてのお受験であれば年中から幼児教室のペーパークラスをとっておけば年長で苦戦しなかったのでは…と思っています。
年中の頃は単発の授業や模試で進度や難易度を確認していたものの、母親一人で初めてのお受験では教え方や進度を適切にマネージするには限界がありました。また、毎朝のペーパー学習にどの分野を用意し、何枚やるべきかの判断を行うのも体力的に厳しいものでした。
ある程度、幼児教室にアウトソーシングし、子どもに教えることの体力やペーパーの準備(宿題)にかかる負担を減らすこともできたのではと反省しています。
幼児教室のペーパークラスを受講するメリットとしては、親の準備の負担軽減だけではありません。何十年も前に発刊された問題集と違い、幼児教室のペーパーは最新の試験の傾向を踏まえて修正しており、ペーパーの質が高いと感じました。
さらに、近年は一部の幼児教室にて、幼少の時から難易度が高いペーパーに取り組んでいるお子様がいらっしゃるからか、簡単なペーパーではほぼ満点が当たり前で点数の差が出にくくなっています。何度か某教室の模試に参加させていただきましたが、新年長の時点である程度の学校であれば既に合格できるのでは…というレベル感でした。
こういった影響からか、近年の試験問題の難易度は高くなっていたり(数年前から少し落ち着いてきてはいるものの)、単なる知識の詰め込みでは測れないような一捻りされた問題などがでており、市販の問題集では近年の傾向のアップデートに追いついてない印象を持ちました。
これを受けてか、近年では「単元別ばっちりくん」シリーズが刷新されたり、「ひとりでとっくん365」に小学校受験編が新たに発売されていたりします。
それでも…幼児教室に通えば数十万円は飛んでしまいます。
我が家に余裕はないので家庭でペーパー対策をしたい!というご家庭には、最新の単元別ばっちりくんを購入するのも良いかなと思います。ただし、メルカリなどでは中古の問題集が出回っておらず、新規購入がメインとなるため、コストは高くなるのがデメリットです。
色々書きましたが、あくまでも年中は基礎基本を固めることが重要です。小学校受験の本質は机上の学力ではなく家庭と子供の総合力ですのでお子様のペーパー力だけ極めても意味がありません。
年中のペーパーの取り組みは、ご家庭の懐事情とお子様(と家庭の方針)と幼児教室の相性で見極めることが必要です。
また、ペーパーを追い込むにはまだ早すぎます。年長の秋よりも前に親子ともに息切れしないよう、最適な問題集を見つけられるとよいですね。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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